パリ編 vol.3 ── 助けられてばかりの一日

パリ編 vol.3 ── 助けられてばかりの一日

旅の5日目。
朝から胃の調子が良くなくて、
フランスらしい食事が全くできない一日になりました。

でも結果的に、
この日は、人に助けられた記憶が残る日になりました。


目次

胃をやられて、日本から持ってきた白米と味噌汁

朝から胃の調子が良くなくて、
朝食を諦め、日本から持ってきた白米と味噌汁を食べました。

それなのに、
調子に乗ってヨーグルトを食べたら、さらに悪化。
昨日シャンパンをたくさん飲んだのが原因だと思うのですが、
一日中ずっと胃の調子が悪い。

お昼はプロテインドリンクとミニトマトだけ。
夜も結局、お味噌汁を少し飲んだだけ。

準備編で、疲れた夜や移動日の予備として、と持ってきた食料が、
パリで大活躍することになりました。

オペラ・ガルニエ ── シャガールの天井画に圧倒される

午前中は、
予約していたオペラ・ガルニエ(オペラ座)の見学へ。

ガイド付きツアーを頼んだのですが、
このガイドさんがプロフェッショナルで、
説明がとても分かりやすくて面白かった。

正直、日本語のタブレットを借りて自分のペースで見学するツアーもあって、
そちらの方が日本語なのでより理解は深まったかもしれない。
でも、このガイドさんのツアーにして本当に良かった。

特に、オペラ座の観客席は素敵でした。
特に会場の天井に描かれたシャガールの絵が、本当に圧巻で。

シャガールの絵をモチーフにしたお土産を買って帰りたかったのですが、
本物の絵を目にしてしまうと、
お土産物のクオリティがどうしても安っぽく見えてしまって、
結局買う気になれませんでした。

それほどに圧巻の美しさ。

35歳のガルニエ

このオペラ・ガルニエを設計したガルニエさんは、
当時35歳という若さで抜擢されて設計したアーティスト。
ガイドさんも、「僕より3つも下なんて!」と
ジョークを言っていました。

理想の夫婦像

全然関係ない話ですが、
ガイドツアーに一緒に参加していた20名ほどの中に、
フランス人の旦那さんと日本人の奥さんと思われるご夫婦がいました。

おそらく70代だと思うのですが、
そのご夫婦がすごく可愛らしかったのです。

奥さんはいつも旦那さんと腕を組んだり、手を繋いだり、
旦那さんの服の裾をちょっと持ったりしていて。
「守ってあげたい」と思わせるような可愛さで、
お二人の仲の良さが伝わってくる。

年を重ねてもこんな風にいられたらいいなと、
理想の夫婦像に出会いました。

幸運の鳥の糞!?

午後はオランジュリー美術館の予約を入れていたので、
そこからまた歩いてチュイルリー庭園へ向かいました。

その途中で買ったプロテインドリンクを、
庭園の椅子に座って飲んでいたのですが、
なんと鳥の糞を落とされてしまって!

Tシャツ、スカート、バッグにまで飛び散って、
本当に災難でした。

急いで近くのカフェレストランに駆け込んで、
「すいません、鳥の糞をかけられてしまって、
ナプキンを少し貸していただけませんか?」と泣きついたところ、
スタッフの方がとても親切に対応してくれました。

ナプキンとお水を出してくれて、
「トイレもそこにあるから使っていいよ」と言ってくださって、
本当に助かりました。

「フランス人は英語を話してくれない」とか「冷たい」と聞いていましたが、
それはもうずっと前の話で、時代は変わったんだなと感じます。

フランス人の方は、みんな本当に優しいです。
心から感謝しています。

オランジュリー美術館 ── 『睡蓮』と意外な見どころ

その後、15時半に予約していたオランジュリー美術館へ。

やっぱりモネの『睡蓮』は本当に美しかったです。

ただ、本来ならあの絵は、
静かな空間でじっくり眺めて瞑想に浸るような作品だと思うのですが、
とにかく人が多すぎました。

人の話し声はするし、みんなビデオや写真の撮影に忙しく、
あまり落ち着いて鑑賞できなかったことだけは残念。

作品自体は本当に素晴らしいのですが、
雰囲気は作品の趣旨であるMeditationとは程遠い感じに。

なので、
なるべく朝早い時間の鑑賞をおすすめします。

『睡蓮』だけではない

正直、オランジュリー美術館は『睡蓮』が目玉で、
他にはあまり作品がないのかなと思っていました。

でも、見どころがたくさんありました。
ピカソ、セザンヌ、モディリアーニ、
そしてルノワールなどの作品も数多く展示されていて、
これならオーディオガイドを借りれば良かったと思ったほど。

特にピカソの作品があることは知らなかったのですが、
若い頃の初期の作品が多かった印象です。

いわゆる晩年の「これぞピカソ」という絵とは少し違って、
裸婦画など曲線美が美しい作品が多々あり、
意外な一面が見られて新鮮でした。

さらに嬉しいことに、
昨日オルセー美術館でとても気に入ったルノワールの作品に、
またここで出会えました。

オランジュリー美術館はすごく良かったです。

オルセーも素晴らしかったけれど、
オランジュリーの『睡蓮』をもう少し静かに鑑賞できたら、
もっと最高だったなと思います。

ATMでユーロをおろす

今日は最初に言った通り、
胃をやられてほとんど何も食べていない上に、かなり歩き回ったので、
体力が残っていませんでした。

そのため、そのままホテルに帰ることに。

ただ、明日からコルシカ島に行くので、
「そうだ、ユーロを下ろしておかなきゃ」と思い、
ホテルの近くにあるBNPパリバのATMに立ち寄りました。

お金を下ろそうとしたところ、
係員らしき人にフランス語で話しかけられたのですが、
何を言っているのかさっぱり分かりません。

すると、
同じようにATMを使っていたマダムにもフランス語で話しかけられ、
それも全然理解できなかったのですが、
どうやら私が使おうとしていたATMは用途が違うものだったらしく、
「そこは違うよ」と教えてくれていたみたい。

その後、そのマダムが、
「こっちのATMを使いなさい」と親切に譲ってくれました。

係員さんも、
「こう使うんだよ」とか「カードを忘れないで」と言ってくれて。

本当に、フランスに来て、助けられてばっかりです。
みなさん、ありがとうございます。

明日からコルシカ島、正直気が重い

そのあとは、Monoprixでゆで卵などを買ってホテルで食べて、
明日からコルシカ島に行くので荷造りをして寝ました。

明日からのコルシカ島、
実はコルシカ島に住むフランス人の友人に会いに行くのですが、
全然準備していない。

英語でどこまでコミュニケーションできるか分からないし、
楽しみどころか、本当に気が重いんだけど……。

なんで気軽に「コルシカ行こうかな」なんて言っちゃったんだろうって、
やや後悔しているのですが、
なんとか楽しみたいと思います。


この日、いちばん残ったこと

胃をやられて、鳥の糞にまみれ、ATMでも戸惑って。
思い返せば、うまくいかないことが多い一日でした。

でも、そのたびに誰かが助けてくれた。
カフェのスタッフさんも、ATMのマダムや係員さんも。

思い通りにいかない、うまくいかない日ほど、
人の優しさがより見えるのかもしれません。

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