コルシカ島編 vol.1 ── 山を越えた先の大自然と友人の話
今日から、2泊3日でコルシカ島に来ています。
正直、来る前は気が重かった。
何を話せばいいんだろう、
英語でどこまでやりとりできるんだろうと。
でも、思い切って訪れてよかったと思える一日でした。
朝4時半起き、そして1時間の待ちぼうけ
朝4時半に起きて、
プライオリティパスで朝食を食べようと思って早めにオルリー空港へ。
でも結局プライオリティパスがターミナル1でしか使えず、
1時間の待ちぼうけを食らいました。
事前に、どのターミナルで使えるかチェックしておくんだった。
それでも、朝8時半のフライトで1時間半ほど飛んで、
無事にコルシカ島に到着。
Ajaccio(アジャクシオ) ── 本当のヒーローはナポレオンではない?
友人が空港で待っていてくれて、
午前中は、アジャクシオの市内を少し歩きました。
フランス領だけれども、
イタリアの影響を受けている街並み。
実は、アジャクシオはナポレオンが生まれた街。
ナポレオンの像やナポレオンの生家も見ました。
ただ、ナポレオンがヒーローとして有名だけれども、
地元の人にとってはナポレオンではなく、
パスクワレ・パオリという人こそが、
本当のヒーローなのだそうです。
なぜなら、
ジェノヴァ共和国からのコルシカ独立を成し遂げ、
島民のために近代的な民主憲法や自治を率いた祖国の父だから。
一方のナポレオンは、のちにフランスの皇帝となり、
結果的にコルシカの独立運動と対立して地元を追う形になったため、
複雑な評価を受けています。
つまり、
コルシカの独立を願う地元民から見ると、
パオリは島の自由の象徴であり、
ナポレオンはフランスに味方して世界へ羽ばたいた人と映る。
こういうことは、
現地の人に案内してもらわないとなかなか知り得ないことです。
市場と伝統的なコルシカ料理
その後は地元の市場へ。
コルシカで有名なチーズやハム、ハチミツ、オリーブなどを見て試食し、
絞りたてのジュースを飲みました。
ランチには、
長年ファミリーでやっているというお店で、
伝統的なコルシカ料理を振る舞ってもらいました。
フランスでは、
レストランなどでマダムとお客さんがすぐに仲良く話し出す。
こういうコミュニケーションって、とても素敵ですよね。
山を2時間越えて、大自然の中のホテルへ
そこからは車で移動。
アジャクシオから計2時間ほど山を越えて、
大自然の中にあるホテルへ向かいました。
友達が予約してくれた4つ星ホテルなのですが、
今はピークシーズンでかなり高いところを、
彼が口を利いてくれて半額で泊まれることに!
しかも、部屋はジュニアスイートにアップグレードされていて、
本当にありがたい待遇を受けています。
ホテルは、雄大な大自然の中に。
アジャクシオからはやや遠く、
山道もくねくねしていて腰が痛くなったけれど、
大自然の景色は本当に言葉も出ぬほど素晴らしくて、
これまでの疲れも吹っ飛ぶほど、訪れる甲斐のある場所でした。
夜はホテルのレストランでディナーを。
伝統的なコルシカ料理で、
まさに至れり尽くせりの一日でした。
胃と格闘
ただ、少し残念なのが、
胃がもうついていけなくなっていたこと。
コルシカ料理は、
チーズやハム、オリーブ、スイーツなど、
全体的に濃厚で脂っこいものが多い。
もともと胃が少し弱っていたこともあり、
回復させようと頑張っていたのだけれど、
まだ回復しきれていません。
どうにか胃薬を飲んで持たせている感じ。
明日もきっと美味しい料理を連れていってくれるのだろうから、
食べられないと申し訳ない。
明日の朝食もビュッフェなのだけれど、
そこは自分でセーブしようと思います。
せっかくいろいろ計画して考えてくれているのだから、
期待に応えて楽しみたい。
友人が話してくれた小さい頃のこと
今日友人と話していて、
彼が小さい頃にかなり辛い経験をしていたことを知って驚きました。
彼が9歳の頃、弁護士だったお父さんが、
政治案件を扱って弁護していたらしいのだけれど、
政府に目をつけられて、無罪なのに逮捕されてしまった。
そのまま6年間も刑務所に入れられ、
その間は資産もすべて差し押さえられてしまったそうです。
お母さんは専業主婦だったため収入が途絶え、
当時は非常に大変な生活を送っていたのだと。
でも、そういう経験がバネになって、
不条理が許せないという気持ちが芽生え、
自分自身も弁護士になったという経緯もあるようで。
こうして一緒に長く時間を過ごしたからこそ、
このような深い話をしてくれたのだと思うと、
信頼が深まったようで嬉しかったです。
ディナーの3時間で聞いた、いくつもの人生
夜のディナーも、
結局3時間弱くらい話をしました。
彼は日本、フランス、コルシカなど複数の場所に住み、
これまでの弁護士としての活動、
日本とコルシカ島で展開しているオリーブビジネスの話、
さらにはパリとコルシカでAirbnbをしている話など、
本当にさまざまな人生経験を共有してくれました。
そんな彼の話に対して、
英語でパパッと気の利いた返しができないのが、
非常にもどかしい。
この日、いちばん思ったこと
今日、ここに来る前は、
何を話せばいいんだろうととても気が重かった。
今もまた、
明日何を話そうと思う気持ちはあるけれど、
まあどうにかなるだろう。
気が重いまま来てみたら、
山を越えた先に大自然があって、
思ってもみなかった深い話を聞かせてもらえた。
準備不足でも、言葉が完璧じゃなくても、
実際に行ってみたら何か発見や出会いがある。
それに、コミュニケーションは、言葉だけではない。
一緒に共有する空間、景色、表情、温度、
すべての五感の要素の組み合わせです。
そんなことを思い出させてくれた1日でした。
