アムステルダム編 vol.1 ── 運河沿いを走って、79歳の酪農家を訪ねた日

アムステルダム編 vol.1 ── 運河沿いを走って、79歳の酪農家を訪ねた日

フランスからユーロスターに乗って4時間ほど。
オランダのアムステルダムに着きました。

この日いちばん記憶に残ったのは、
運河沿いを1時間以上かけて走った先にあった、
小さな牧場でした。


目次

スキポール空港駅から、バスで15分

スキポール空港駅で降りて、
そこからバスで15分くらいで友人の家。

空港からのアクセスの良さにびっくりしました。

東京もこんなふうに空港が近ければいいのに。

オランダは、健康意識が非常に高い

友達の家に行く前に、ちょっとスーパーに寄りました。
スーパーはいつも現地の情報を仕入れる絶好の場所。

そこで感じたのが、オランダは健康意識が非常に高いということ。

食品もヘルシーだし、
プロテイン含有量がほとんどの食品に書いてある。

人々も、パリよりはちょっと落ち着いている。
質実剛健というか、真面目というか、そんな感じがします。

華やかさはないけれど、街の人はとでも紳士で優しい。

バスの乗り方に戸惑っている時、
道を渡りそびれている時に手伝ってくれる。
すごくフレンドリーだなと思いました。

友人の家へ

友達の家に着いたら、家がとっても素敵でした。

本当に広くて、家具も凝っていて、こだわりがあるなという感じ。

そこから少し休んで、
カッテージチーズ、胡椒、蜂蜜を乗せたトーストを
振る舞ってくれました。

酪農家のおじいちゃん

せっかく今日は晴れていて、明日からは雨の予報だったので、
友人が知り合いの酪農家のおじいちゃんのところに
私を連れて行きたいと。

正直、私はちょっと疲れていたので、
休んでもいいかなと思っていましたが、
せっかくなので行くことにしました。

自転車とジョギングで併走

本当は自転車2台で行く予定だったのですが、
なんと1台壊れてしまっていて。

どうしようもないので、1台は自転車、
もう一人は走って、軽くジョギングで行くことにしました。
歩くと1時間半ほどかかる距離です。

自転車とジョギングを交代しながら行って、
結局1時間くらいかかったと思います。

風景は本当に絵画のよう

でも、牧場に向かう道がすごく綺麗でした。

運河や川沿い、アムステル川沿いを進んでいく。
本当にのどかで、気持ちいい。

まさに、オランダの絵画に出てくるような風景そのもので。

レンブラントはこういう風景を見て描いているんだな、というのが、
よくわかる。

本当にその風景がそのまま、という感じの中を進む。

79歳の酪農家のおじいちゃん

そして、とうとう牧場に到着。

79歳のおじちゃんが一人でやっている酪農家でした。
牛が80頭ぐらいの小さな牧場。

でも、79歳で一人で見ているなんて、すごいですよね。

ちょうど妹さんが来ていて、お茶を振る舞ってくれました。
オランダで有名なキャラメルが挟まれているワッフルのお菓子。

それを温かい紅茶やコーヒーの上に乗せると、
少しキャラメルが溶けてこれがまた美味しいんです。

友人はオランダ語も喋れるので、
おじいちゃんと妹さんと会話していて、
私は全然何を話しているかわからなかったのですが、
とにかく和やかな雰囲気でした。

一人で80頭を回せる仕組み

その後、酪農の様子を見せてくれました。
牛の乳搾りが自動システムで搾れるようになっている様子を
教えてくれて。

牛の乳が張ったら、
牛が自然にある一定の場所に行くようになっている。
そうしたら、機械で乳を搾るようになっている。

だからおじいちゃん一人でも、
いちいち搾ったりさず、
回せるような仕組みになっているんだそうです。

だからおじいちゃん一人でも、
これだけの酪農が回せるんだなと思いました。

57年、ずっと酪農をやってきた人

おじいちゃんは、57年ずっと酪農をやっているそうです。

2年前に奥さんは亡くなってしまったそうなのですが、
でも最近彼女ができたんだ、という話をしていて。

なんだか、年を経てもこのように過ごせるのって、
すごく素敵だなと思いながら聞いていました。

絞りたてのミルク

友人はすごく頼み上手で、
「絞りたてのミルクをちょうだい」と言って、
おじいちゃんがその場で新鮮なミルクを飲ませてくれました。

殺菌も全くしていない絞りたての乳。
本当にシンプルで、雑味がなくて、美味しかった。

帰宅は夜23時過ぎ

そもそも牧場に行ったのが遅くて、夜19時半頃に着いたので、
なんだかんだ22時ぐらいまで話し込んでいました。

そこからまた1時間ぐらいかけて、
自転車と徒歩で帰宅。
家に着いたのは23時過ぎでした。

もうレストランもやっていないし、スーパーも開いていない。

とりあえず昼にスーパーで買っておいたプロテインヨーグルトを食べ、
友人はオートミールと卵とツナでさっとご飯で済ませました。

翌日は、朝10時から国立博物館を予約していたので、
シャワーをパッと浴びて就寝。

普通の観光では、絶対に行けない場所

普通に観光していたら、
個人の酪農家のおじいちゃんのところに行けるなんてありえません。

現地に友人がいるからこそ、こういう体験ができたなと思って、
本当に感謝。

観光地を巡ることよりも、
こういう普段できないような経験のほうが、やっぱり記憶に残る。

パリでも同じことを思いましたが、ここでも同じでした。

ホスピタリティ

友人は、自宅に泊めてくれるだけでもありがたいのに、
ホスピタリティの意識がすごく強い。

翌日のために、「こういうお店が美味しいよ」と、
いろいろおすすめを教えてくれました。

ベッドも「一緒に寝て」と言ってくれたのですが、
私は正直ソファで一人で寝るほうが絶対に眠れると思ったので、
結局申し出てそうしました。

それも快く受け入れてくれて。

海外で暮らしている人はなぜか優しい

改めて感じたのですが、海外で暮らしている人って優しいですよね。
なんでだろう。みんな助け合うということを日常からやっているからかな。

友人も、小さい頃からドイツでずっと暮らしていて、
日本、アムステルダム、その他諸々。

とにかく7か国語を喋るスーパーガールなのです。

私の周りは、才女が多いなと思います。
そして、いろんな生き方をしているん人が。

サラリーマンをしたことがない人生

友人は大学卒業後から自分でビジネスをやっていて、
サラリーマンをしたことがない。

私なんてサラリーマンしかやったことがないからすごいなと、
本当に尊敬します。


この日、いちばん思ったこと

旅も中盤で疲れていたので、
正直「今日は休んでもいいかな」と思っていました。

でも、友人の誘いにのってみたら、運河沿いの風景も、
79歳のおじちゃんの話も、絞りたてのミルクも、
全部この日にしか出会えなかったものでした。

友人に誘われたときに「疲れているから」と断っていたら、
何ひとつ知らないままだった。

自分の殻を破る、幅を広げるとは、
たぶんこういうことなのかもしれません。

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